ウェルビーイングとは? What is “Well-being”?

ウェルビーイング

幸福度No.1のフィンランド。その秘訣を探る旅の途中で出会った言葉「ウェルビーイング」。とてもポジティブな響きに感じますが、いったいどういう意味なのでしょうか?詳しく見ていきます。

1.ウェルビーイングの意味は?

由来

オックスフォード英語辞典によると、ウェルビーイングの語源は、イタリア語で幸せや福祉を表す「benessere(ベネッセレ)」で、16世紀ごろから言葉が使い始められたとされています。(Benesseは、ラテン語の「bene=よく」+「esse=生きる」を組み合わせたもの。
出典元:ウェルビーイングの語源

歴史

「1925年にカナダの団体が、『健康状態』であることを『たんなる病からの自由だけではない、ウェルビーイングな状態』と定義した」 ことが報告されており、この時代にはウェルビーイングが議論され始めていることがわかります。
この報告が起源となり、考え方をWHO(世界保健機関)が継承。3) 1946年には、WHO憲章の中で健康の定義として次のようにウェルビーイングを用い、言葉としてのウェルビーイングが世界に広まることとなりました。

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてがよい状態にあることをいいます。

(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.)

出典元:ウェルビーイングの歴史

1946年の世界保健機関(WHO)設立時に登場したこのことば「ウェルビーイング(well-being)」は、健康、幸福、福祉などに直訳されます。

世界保健機関憲章では、「健康とは、単に疾病がない状態ということではなく、肉体的精神的、そして社会的に、完全に満たされた状態にある」とするなかで「ウェルビーイング」を使用しています(”Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”)。

出典元:ウェルビーイングの意義と定義

起源はイタリア語、カナダの団体が議論を始め、その後WHO設立時に生まれた言葉なのですね。体も心も社会とのつながりもすべて満たされた状態という意味であり、とても注目されている言葉のようです。

現在における意味

「ウェルビーイングとは?」

ウェルビーイング(Well-being)は、個人や社会の健康や幸福感の総合的な状態を表す概念です。ウェルビーイングは、身体的な健康だけでなく、精神的、社会的、経済的な側面から評価されることがあります。この概念は、個人の生活の質や幸福度を評価し、向上させるために幅広い要因や要素を考慮に入れることを目的としています。

ウェルビーイングの要素には以下のようなものが含まれます:

  1. 身体的健康: 良好な身体的健康はウェルビーイングの基本です。適切な栄養、運動、睡眠などが含まれます。
  2. 精神的健康: 精神的な健康は感情の安定性、ストレス管理、心の平穏さなどを指します。心理的な幸福感もここに含まれます。
  3. 社会的健康: 社会的なつながりや人間関係はウェルビーイングに大きな影響を与えます。友人や家族との良好な関係、社会的サポートシステムが含まれます。
  4. 経済的健康: 十分な経済的な資源を持つことは、生活の安定感や満足度につながることがあります。経済的な安定や自己実現のための機会が含まれます。
  5. 環境的健康: 周囲の環境が清潔で持続可能であることは、ウェルビーイングに影響を与えます。自然環境への配慮も考慮されることがあります。

ウェルビーイングは個人差があり、文化や社会的背景によっても異なる要素や価値観が存在します。政府や国際機関、研究者などがウェルビーイングを測定し、向上させるための指標や政策を開発することがあり、社会全体の幸福度や生活の質を向上させることを目指しています。

当初の意味「心、体、社会とのつながり」からさらに現在では2つの意味「経済的、環境的健康」がウェルビーンに加わっているようですね。

What is “Well-being”?

Well-being refers to the state of overall health, happiness, and prosperity in an individual’s life. It is a multifaceted concept that encompasses various aspects of a person’s physical, mental, and social condition. Well-being goes beyond the absence of illness and includes factors like positive emotions, life satisfaction, and the ability to cope with life’s challenges. Here are some key components of well-being:

  1. Physical Well-being: This aspect focuses on the state of a person’s physical health. It includes factors such as nutrition, exercise, sleep, and the absence of illness or physical discomfort.
  2. Mental Well-being: Mental well-being relates to a person’s emotional and psychological state. It encompasses factors like happiness, life satisfaction, self-esteem, and the ability to manage stress and emotions effectively.
  3. Social Well-being: Social well-being pertains to the quality of an individual’s social relationships and connections. It involves having a supportive network of friends and family, as well as a sense of belonging and social integration.
  4. Economic Well-being: Economic well-being is related to a person’s financial situation and stability. It includes having the means to meet basic needs, reducing financial stress, and achieving financial goals.
  5. Environmental Well-being: Environmental well-being considers the impact of one’s environment on their health and happiness. It involves factors like access to clean air, water, and a safe and sustainable living environment.
  6. Occupational Well-being: Occupational well-being is linked to one’s work or career satisfaction. It includes factors like job satisfaction, work-life balance, and a sense of purpose and fulfillment in one’s professional life.
  7. Spiritual Well-being: Spiritual well-being is related to an individual’s sense of meaning, purpose, and connection to something greater than themselves. It can be tied to religious beliefs or a broader sense of spirituality.

Well-being is a holistic concept that takes into account the interconnectedness of these various dimensions. It is often used as a measure of the quality of life and is an important consideration in health, psychology, and social sciences. Efforts to improve well-being often involve lifestyle choices, social support, and personal development.

出典元:OPENAI ChatGPT

上記の通り英語で尋ねてみた結果、次の2つの意味が加わっていました。

職業的な幸福感:職業的な幸福感は、仕事やキャリアに対する満足度と関連しています。仕事への満足度、仕事と生活のバランス、専門職生活における目的感と充実感などの要因を含みます。

精神的な幸福感:精神的な幸福感は、個人の意味や目的感、自分自身よりも大きな何かへのつながりに関連しています。宗教的信念やより広い精神的な感覚に結びつくことがあります。

仕事は自ら選んで決めるものだけど、その仕事で満足できていますか?また、他人との比較ではなく、自分自身の精神的な充足感について深く考えたことはありますか?上記2つの幸福感はそのことを考えさせてくれるような気がしました。

まとめ

 みなさんはウェルビーイングについてどのように感じましたか?

ウェルビーイングが再び注目され始めたのは、GDPの指標など経済的に豊かであることが幸せな国であると思われていたのが、調査により幸福度の高い国=GDPの高い国ではなかったことが分かり、人間の幸せは必ずしもお金だけではないということに気付かされたためだと思われてなりません。

またウェルビーイングの概念は人生の質を高めるために必要な要素を説いているように感じました。この概念を仕事や社会の中でどのように生かしていくのか考えていく学問もあるようです。家庭の中でもぜひ生かしていきたいです。これからもウェルビーイングについて考えてみたいと思います。

ご一緒に理解を深めていけたらうれしいです。