中学受験する?しない?

受験

首都圏を中心として、中学受験する家庭が増えています。これからどうしようか悩んでいる親御さんは多いかと思います。中学受験を経験した保護者が、そのメリット・デメリットをまとめたものをお送りします。

中学受験はなぜするのでしょうか?

中学受験の動機 

中学受験の動機は人それぞれですが、以下のようなことが考えられます。

  1. 高校受験がなく、6年間のびのびと部活や趣味に打ち込ませたい(大学付属校の場合は大学まで)
  2. 大学受験の準備を、余裕を持って行いたい(中高一貫校の場合)
  3. 子どもの個性に合った学校を選びたい
  4. 教育環境(施設など)が整った学校を選びたい
  5. 少し離れたところにある学校へ通わせたい(様々な理由により)

だいたいこんなことが主な理由のようです。

 

中学受験するメリット 

ではメリットはどうでしょうか?動機と重なる部分はありますが、そうでないものもあります。

  1. 高校受験がないので、6年間部活や学校行事に思いっきり打ち込める(付属校は大学まで)
  2. 大学受験の準備を余裕を持って行うことができる(中高一貫校の場合)
  3. 子どもの個性に合った学校を選べる
  4. 建学の精神や校風に共感する学校を選べる
  5. 中学受験で勉強したことは、教養として身につく。
  6. 中学受験でがんばった経験は、その後の学習にも生かせる。

2.については親だけでなく本人もそのような意識を持っていればうまくいくかもしれませんが、志望校が早くから決まっているとは限りません。どの時点で進路が決まるかは、その学校でのキャリア教育や、家庭環境によるところも大きいかもしれません。学校を選ぶ際のポイントにもなりそうです。

中学受験のデメリット 

デメリットについては、一般的に考えられることをあげてみましたが、必ずしも全員にあてはまるということではないようです。また準備や工夫で解決できるものもあります。

  1. コストがかかる
  2. 塾での勉強が大変
  3. 成績や偏差値に一喜一憂してしまう
  4. 親子関係がぎくしゃくすることがある
  5. ママ友との関係が難しくなることもある

1.や2.は言うまでもないことですが、3.もある程度覚悟が必要ですね。周りの子どもと比べずに、テストの後は足りなかった点を点検し、次に生かしていくよう気持ちに決着をつけていくことが重要です。それは4.にもつながることです。常に子どもが気持ちよく学べるよう親が接し方を工夫することです。子どもの心が折れてしまっては、元も子もありません。どうしても親が悩んでしまうときは、塾の先生や学校の先生に相談してみましょう。ネットで専門家や体験談の記事を見つけることも有効です。5.は周囲の人たちとの距離をしっかりとって、とにかく他の子と比べず、我が子の成長をしっかり見つめていくことが鍵となるでしょう。いずれにしても、親の気持ちの持ち方次第で、子どもは自分の力を発揮する環境が整うと言えるかもしれません。

 

お子さんの成長を見守りましょう。

受験後の感想

志望校に合格した場合は、今までの努力が報われた喜びで親子で達成感を得られ、中学進学に向けて希望にみちあふれていることでしょう。

一方で志望校に合格できなかったお子さんは、落ち込んでしまい、受験校選択を悔やむこともあるかもしれません。志望校以外の学校へ入学した後はやる気が持てず、気持ちの切り替えがなかなかできない子もいるでしょう。でもこういう子こそ、その後の人生で多大な力を発揮する可能性を秘めています。まずは、親御さんの方が気持ちをしっかり切り替えてプラス思考で子どもを支援することが大切です。自己肯定感を育んであげれば、子どもは安心して自ら考え行動して行けます。また受験の経験をバネに次の目標に向かって頑張っていくことができるかもしれません。

受験を終えてからつくづく思うのは、受験校(志望校)選択がとても大事だということです。受験は人との競争でもなく、親の見栄でもありません。学力も校風も子どもに合った学校を選ぶことが大切です。それは塾が選ぶことでも世間が選ぶことでもなく、最終的には親子で考えて決め、決して後悔しないことです。納得行くまでとことん考えて、最適な学校を受けてください。(とはいえ合否は運の要素もあることを記しておきます)オンリーワンの充実した受験ライフになりますよう祈っています。「中学受験してよかった」と思えるかどうかはご自身の心の持ち方、その経験をどのように捉えるかにかかっているような気がします。この記事によって、ご家庭で検討する際の参考になれば幸いです。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。