片頭痛とのつきあい①

健康

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片頭痛とどうつきあっていく?

頭痛持ちの方って結構いらっしゃるようですが、つらいですよね。私も子どものころからずっと片頭痛とつきあっています。それによって勉学や活動に多大な影響を受けてきていますが、時代によって少しずつ痛み方がかわってきているようにも思えます。ここでは、痛み方や原因、これからの生活の仕方について考えていきたいと思います。

どんな風に痛くなる?

目の奥がとても痛くなる方はいらっしゃるでしょうか?最初は軽微な痛みに始まり、徐々に増していきます。最高潮のときは、眠れなくて、吐き気を催すほどの強さです。そのまま放置しておくと、2、3日は続きます。頭や首の軽いマッサージを自分でしたり、ストレッチしたり、お風呂に入って体をあたためたりすると、痛みが軽くなるような気がします。でも基本的に片頭痛の薬を飲まないと治りません。

一生これが続くのかと悲しくなりますね。原因や対処法は何なのでしょうか?

前日にどんな生活していたのか?

振り返ってみると、こんな状況があげられます。

  1. パソコンに長時間向かって仕事をしていた。
  2. スマートフォンの画面を長時間見ていた。
  3. とても暑い日だった。
  4. お酒を飲んだ。
  5. ストレスを感じる出来事があった。
  6. 台風の前後だった。

原因の仮説

これらは、それぞれ1つ当てはまるだけで、頭痛が起こることがあります。特に1.や2.は目の奥の方がとても痛く感じます。眼の疲れあるいは光が影響しているのでしょうか?

3.と4.は水分不足が原因でしょうか。

5.は「病は気から」なのでしょうか?

6.については、気圧も関係しているのかもしれません。

専門家の記述を読んでみよう

片頭痛の治療】には、3種類あるらしいです。

  1. 急性期治療:頭痛発作が起こったときに、なるべく早く頭痛を鎮めるための治療法。薬はスマトリプタンを始めとするトリプタンが使われる
  2. 比較的軽度の発作への治療:アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)やアセトアミノフェン
  3. 予防療法:もうひとつは頭痛がない日もあらかじめ毎日お薬を飲んで、頭痛発作を起こりにくくし、また、頭痛発作が起こっても軽くすむようにする。薬は塩酸ロメリジンやバルプロ酸が使われる。

1.の治療薬を使用しすぎると頭痛が悪化したり、慢性化したりすることがあります。これを「薬剤使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛, MOH)」と呼ばれるそうです。

また、世界的には、より病態理解に基づいた分子標的療法を導入する動きがあり、近い将来に我が国でも新薬が使えるようになる見込みだそうです。

出典元:日本神経学会

目の奥や首の痛みも片頭痛

片頭痛では三叉神経核が過剰反応を起こす事で、三叉神経の範囲に痛みを感じます。目が疲れたからといって、目の奥が痛くなる理由にはならないそうです。(眼性疲労で目の奥が痛くなる事は、解剖学的にあり得ません)ましてや、目の表面が乾燥して痛みを起こすというのは、医学的根拠に乏しいという事です。

目の奥や首が痛い原因として、片頭痛の可能性があります。

パソコンやスマートフォンを長時間みた後に起こる頭痛の原因として、ブルーライトがあるようです。それは片頭痛を悪化させる大きな要因と考えられています。片頭痛の方は光や音、臭いに過敏な傾向があります。強い光は脳を刺激して痛みの過敏状態を引き起こします。
ブルーライトというのは、単に「青い光」という意味ではありません。眼科医を中心に作られたブルーライト研究会によると、ブルーライトとは、人の目で見る事のできる光(可視光線)の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っているとされています。高エネルギー可視光線(High Energy Visible Light)の事で、紫外線に近いものです。
こうした低波長光は目を痛めるだけでなく、脳を興奮状態にするため、脳内にある体内時計を狂わせて不眠症の原因ともなり、それがさらに片頭痛を悪化させるという悪循環になります。

食品との関連
片頭痛は脳血管の拡張が原因の一つとなっているため、血管を拡げる成分を含む食べ物や飲み物が引き金となる場合があります。例えば…

ヒスタミン(赤ワインに含まれる)
・チラミン(ポリフェノール類の1つで赤ワイン、チーズ、チョコレートに含まれる)
・亜硝酸塩(亜硝酸ナトリウム):(赤ワインに含まれる

参考:Migraine – Symptoms and causes – Mayo Clinic

たしかに、思い当たる節はありますね。赤ワイン、チーズ、チョコレートいずれもお好きな方多いと思います。

お互いほどほどに楽しみましょう。

低気圧と頭痛

低気圧と頭痛や首の痛みは関係があります。雨の日の前日や、台風が向かってくる時に首の後ろが痛くなる経験はないでしょうか?単なる肩こりではなく片頭痛です。この時ばかりは、普段効いていた片頭痛の予防薬も効かなくなる場合が多いです。五苓散という漢方薬やベンゾジアゼピン系の薬が有効な事があります。
低気圧で片頭痛が起きる仕組みは、まだ完全には解明されていません。直接空気の圧を感じる鼓膜や、その内側の内耳の変化による脳の過敏状態などが推測されています。

参考:気圧低下に伴う頭痛・片頭痛 – 患者さんのための漢方医学

出典元:頭痛外来

まとめ

  • 頭痛の治療法には、①なるべく早く頭痛を鎮めるための治療法。②比較的軽度の発作への治療。③予防療法 この3つがあります。
  • 眼精疲労やドライアイで片頭痛が引き起こされることはない。
  • パソコンやスマートフォンを長時間見た時のブルーライトが片頭痛の原因となる。
  • 赤ワイン、チーズ、チョコレートなどには片頭痛を引き起こす成分がある。
  • 低気圧と頭痛や首の痛みには関係性がある。

つらい片頭痛ですが、治療法や原因がある程度わかっていれば、覚悟ができ不安は軽減されますね。まだ解明されていないこともあるので、これからの研究結果も注目していきたいと思います。

頭痛についての理解を深めて、一緒に乗り越えていきましょう。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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