高齢者の生活スタイルや健康状態に合った施設を選ぶことは、ご本人やご家族にとってとても大切です。しかし「高齢者施設」と一口に言っても、多くの種類があり、何を基準に選べば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。
ここでは、代表的な高齢者施設の種類を分かりやすく整理し、探し方のポイントをご紹介します。
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高齢者施設の種類(10種類)
特別養護老人ホーム(特養)
- 公的施設で費用が比較的安い
- 要介護3以上の方が対象
- 終身利用も可能だが、入居待機者が多い
介護老人保健施設(老健)
- 在宅復帰を目指す中間施設
- リハビリや医療ケアが中心
- 長期入居よりも一時的な利用が多い
介護医療院
- 医療と介護が一体化した施設
- 医療的なケアが必要な高齢者向け
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- バリアフリー設計の賃貸住宅
- 安否確認や生活相談サービス付き
- 比較的自立した高齢者向け
有料老人ホーム
- 民間事業者が運営
- 介護付き・住宅型・健康型の3タイプがある
- サービス内容や費用に幅が広い
介護付き有料老人ホーム
-
施設内で介護サービスを提供
-
要介護の方も安心して長期入居できる
住宅型有料老人ホーム
-
生活支援サービスが中心
-
介護が必要な場合は外部の訪問介護などを利用
健康型有料老人ホーム
-
自立している高齢者が対象
-
食事や清掃などの生活支援サービスを受けられる
-
介護サービスは付いていないため、介護が必要になった場合は退去が必要
-
費用は比較的抑えられるが、入居一時金がかかる場合もある
シニア向け分譲マンション
- 分譲型のシニア住宅
- 自立した高齢者が対象
- コンシェルジュや食事サービスがある場合も
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
- 少人数で家庭的な雰囲気の中、共同生活を送る施設
- 認知症の高齢者が対象
- 要支援2以上または要介護1以上で、認知症の診断が必要
ケアハウス(軽費老人ホーム)
- 比較的自立した高齢者が対象
- 食事や生活支援サービスを受けられる
- 公的補助があるため、費用が抑えられる
- 介護が必要な場合は外部サービスを利用
サービス付き高齢者住宅(民間型)
- 民間事業者が提供する賃貸住宅
- サ高住に似ているが、サービス内容が幅広い
短期入所施設(ショートステイ)
- 数日〜数週間程度、一時的に入居して介護サービスを利用できる施設
- 特養・老健・介護医療院などに併設されていることが多い
- 介護者の休養(レスパイトケア)、冠婚葬祭や旅行などで在宅介護が難しい場合に活用
- リハビリを通じて在宅復帰を支援する役割もある

たくさんありますね

どうしましょう
🌱安心してください。ポイントをお示しします。
高齢者施設を探すときのポイント
- 本人の状態を確認
- 自立か、要支援か、要介護か
- 認知症の有無
- 医療的ケアの必要性
- 費用の目安を知る
- 公的施設は費用が抑えられるが、待機が長い
- 民間施設は選択肢が広いが、費用に差がある
- 立地とアクセス
- 家族が通いやすい距離か
- 医療機関へのアクセスは良いか
- 見学・体験入居
- 実際の雰囲気やスタッフの対応を確認することが大切
まとめ
「高齢者施設」といっても、公的施設から民間施設、生活支援型から医療重視型まで、種類は多岐にわたります。特に、グループホームは認知症に特化、ケアハウスは自立した高齢者の生活支援、ショートステイは他施設に併設されることが多い短期利用型という特徴があるため、状況に合わせた選択が重要です。
施設を探す際は、本人の状態・費用・立地を考慮し、必ず複数の施設を比較・見学することをおすすめします。実際に行ってみると、雰囲気やスタッフさんの対応も肌で感じることができます。また担当のケアマネージャーさんがいれば相談して決めるのがベストです。

にゃるほどにゃー
・参考
みんなの介護 老人ホームの種類
みんなの介護 老人ホームの種類